【流れ藻観測】
(1)鹿児島大学附属練習船「かごしま丸」
黒潮流域(奄美・トカラ西方海域)において2月16日~2月20日の期間に流れ藻観測(流れ藻の目視観測や流れ藻へのGPS漂流ブイ取付)を実施予定でしたが、大しけのために観測を中止しました。
(2)鹿児島大学附属練習船「南星丸」
大隅海域において流れ藻の分布調査を行うため、[1]2月19日~2月24日、[2]2月26日~28日、[3]3月13日~20日の期間で流れ藻観測を実施します。流れ藻の目視観測、流れ藻を採集して付着生物を調べます。この観測には学生たちも参加します。
(3)人工衛星で流れ藻を探す(画像解析と目視探索の両輪)
人工衛星の画像から漂流中の流れ藻を探し、その位置情報を流れ藻予測モデルにインプットして漂流予測を行います。
画像解析:人工衛星の画像は雲があると海面が見えなくなるので、監視海域を0.5度の格子にわけ、約10日間で撮れた画像から、格子内に流れ藻が存在する可能性の指標を決めています。
目視探索:人工衛星の画像から流れ藻を目視で探し、分布位置をデータ化して漂流予測に使用しています。昨年は漂流予測担当者1名で行っていましたが、この手法が有効だったので今年は学生2名が作業に取り組んでいます。
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【流れ藻漂流予測モデル】
高分解能海洋モデルDREAMS-Epで予測した海に、流れ藻を模倣した粒子を漂流予測モデルで漂流させ、流れ藻の移動経路の予測を行います。漂流予測モデルには波の進行方向に漂流物を輸送する「ストークス・ドリフト」の効果を加えています。
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今年も観測や漂流予測モデルの結果を順次公開していきます!