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GPS漂流ブイによる流れ藻追跡観測(7)

2月18日に練習船かごしま丸で流れ藻に取り付けたGPSブイの漂流追跡の結果です。2月18日0時から3月17日0時までの漂流経路がわかります。アニメーションは3月1日0時からです。
注)赤色ブイ(#238326):3月1日から通信途絶、 紫色ブイ(#252811):3月7日から通信途絶、 青色ブイ(#238325):3月13日から通信途絶

前回の速報「GPS漂流ブイによる流れ藻追跡観測(6)」以降、大規模な流れ藻群と一緒に漂流している可能性が高い黄色のブイ(#238327)は、流れが弱い海域を東に移動し、大陸棚の縁辺(目安:200m等深線)に近づきました。
ブイの漂流経路の図の下に人工衛星ひまわりによる水温画像を示しました。3月17日0時の黄色いブイの位置は青いマーカーのところです。ブイから黒潮の強流帯までは距離があるため、少なくとも数日はこの海域に滞留することが推測されます。

図の説明>>2024年2月17日にかごしま丸航海で観測された流れ藻に取り付けられたGPSブイの位置。
色丸は半日毎に平均したブイの位置、等値線は200m等深線を示します。

図の補足説明>>ひまわりモニタ海中天気予報の海面水温と海面の流れの分布を使用しています。提供元は海洋研究開発機構・宇宙航空研究開発機構です。水温は高温が赤色、低温が青色のグラデーションで示されています。矢印は流向を示し、矢印の色および長さは流速の大きさを示します。