今年も流れ藻観測と漂流予測を開始しました。
【流れ藻観測】
(1)練習船「かごしま丸」
黒潮流域(奄美・トカラ西方海域)において鹿児島大学練習船かごしま丸が2月15日~2月20日の期間に流れ藻観測を実施しました。流れ藻の目視観測や漂流している流れ藻にGPS漂流ブイを取り付けました。
流れ藻の目視位置やGPSブイのデータを流れ藻予測モデルにインプットし、漂流予測を行います。
(2)練習船「南星丸」
大隅海域において流れ藻の分布調査を行うため、鹿児島大学練習船南星丸が2月18日~2月23日の期間で流れ藻観測を実施中です。
流れ藻の目視観測、流れ藻を採集して付着生物を調べます。
(3)人工衛星で流れ藻を探す
人工衛星の画像から漂流中の流れ藻を探し、その位置情報を流れ藻予測モデルにインプットして漂流予測を行います。人工衛星の画像は雲があると海面が見えなくなるので、監視海域を0.5度の格子にわけ、約10日間で撮れた画像から、格子内に流れ藻が存在する可能性の指標を決めています。
流れ藻人工衛星画像
【流れ藻漂流予測モデル】
流れ藻を模倣した粒子を高分解能海洋モデルで漂流させ、流れ藻の漂流経路の予測を行います。
昨年の漂流予測モデルから更新した今年のモデルでは波の進行方向に漂流物を輸送する「ストークス・ドリフト」の効果を加えています。
流れ藻予測モデル
今年も観測や漂流予測モデルの結果を順次公開していきます!