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GPS漂流ブイによる流れ藻追跡観測(2)

2月18日に練習船かごしま丸で流れ藻に取り付けたGPSブイの漂流追跡の結果です。2月18日0時から2月24日0時までの漂流経路がわかります。前回の速報以降、引き続き大陸棚上を北東方向に漂流しています。

 

図の説明>>2024年2月17日にかごしま丸航海で観測された流れ藻に取り付けられたGPSブイの位置。
色丸は半日毎に平均したブイの位置、等値線は200m等深線を示します。

#238326と#238327は陸棚縁辺北東部で観測された流れ藻に取り付けられたもの、#238325と#252811は南西部の流れ藻に取り付けられたものです。

 

 上のアニメーションから2月24日午前0時の図を気象衛星ひまわりによる海面水温・流れの分布と重ね合わせてみました。GPSブイは黒潮と沿岸水の境の黒潮前線に沿って北東に漂流し、黒潮から北に舌状に張り出した「暖水舌」に沿って北上中であることがわかります。今後、この暖水舌の外縁に沿って移動するか、現在の場所付近で停滞するのか注視する必要があります。

図の補足説明>>ひまわりモニタ海中天気予報の海面水温と海面の流れの分布を使用しています。提供元は海洋研究開発機構・宇宙航空研究開発機構です。

水温は高温が赤色、低温が青色のグラデーションで示されています。矢印は流向を示し、矢印の色および長さは流速の大きさを示します。